ポット交換レスポールタイプ編
いつもご愛読いただきありがとうございます。
今回はグレコのレスポールタイプのリペアとなります。
症状
今回お預かりしたのはグレコのレスポールタイプです。
ジャパンビンテージといわれる年代のものですね。
配線方法をシリーズ(直列)からパラレル(並列)に、
ご自身でされたようで
フロントボリュームを8以上に上げると音が出なくなってしまう
とのご相談でした。
考えれらる要因
機体の不良の原因を考えていきましょう。
・配線材の断線、劣化
・ポットの経年劣化、ハンダ不良
・配線が間違っている
以上3点かとおもわれます。
アッセンブリーのチェック
それでは、配線のチェックをしてまいりましょう。
ここから不良の要因を紐解いていきましょう。
フロントボリュームを8以上にあげると音が出ないということなので、
フロントのボリュームポットをチェック、症状が確認できました。
一番左上がフロントのボリュームポットです。
リペア配線担当のJK氏曰く、
ポットに配線するときにハンダでポットの端子に、
ハンダを流した際端子から流れたハンダとハンダのフラックスが、
抵抗部に流れ込んでしまったことが原因でした。
また、シリーズ・パラレルの切り替え配線方法も間違っていたようで、
配線のやり直しも並行して行っていきます。
修理開始
取り外したボリュームポットを再利用するよりも、
新たなポットを使った方が安心感と安定性がありますが、
今回はお客様がスイッチポット部にかつて取り付けておられたポットを流用いたします。
配線のやり直し部分のハンダ個所は、
丸い球のようなハンダです。
ほかのポットに残っているハンダは、
すでにある程度熱が加えられていたためこれ以上
熱を加えてしまうと壊れてしまう可能性が、
あるため敢えて残しております。
奇麗な見栄えにしようとして、ポットを壊してしまっては元も子もありません。
あとは、コンデンサやその他もろもろをつけて完成です。
完成
完成いたしましたのでビフォーアフターでご紹介します。
いかがでしょうか?この後ジャックの出力部も手直しさせていただきました。
だいぶスッキリとしました。
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