ピックアップってどうやって選べばいいの?②

おすすめ記事, 改造

毎度お世話になっております。
リペア担当の平でございます。

今回も引き続きピックアップについてのお話。

前回の記事をまだご覧でない方はこちらからどうぞ。
http://soarmusic.com/works/?p=278

③マグネット

PUの構造は、磁石とコイルとそれを支えるボビンでできています。

磁石の上で磁性体(弦)が動くことで電流が発生し、
弦の動く回数(周波数)の信号をアンプで再び音に変換します。

これはフレミング右手の法則でお馴染みの電磁誘導の原理です。

つまり、磁石とコイルによって音が作られるため、
この部分がサウンドのキャラクターを大きく左右します。


一般的に使われる磁石として、アルニコとセラミックがあります。

アルニコは3種類の金属の合金で、配合比率によるバリエーションがあります。
ⅢやⅤが人気ですが、基本的に数字の大きさに比例して出力が大きくなります。

なお欠点として、アルニコは経年により減磁してしまいます。

セラミックは硬質な輪郭のはっきりしたサウンドが特徴で、
ハイゲインなピックアップと相性がいいです。

こちらはアルニコに比べ減磁のリスクはほぼありません。


また、音質の変化は磁力だけではなく、
磁界の広さにも影響されます。

磁界の広さに比例しファットな音になるため、
マグネットポールピースとバーマグネットの違いや、
ポールピースの形状によっても音のキャラクターは違ってきます。

シングルに比べハムがファットなのはこれも要因のひとつです。


④ワイヤー

次にコイルのワイヤーについてみていきます。

ワイヤーの形状によって次のような傾向があります。

・太さ:細いほど高抵抗
・巻き数:多いほど高抵抗

ピックアップの抵抗値は大きいほど高出力かつファットなサウンドになり、
逆に小さいほど繊細でクリアなサウンドになる傾向にあります。


また被膜素材も関係するようですが、
これはビンテージ好きの方向けのような気がするので割愛。


さて、前回に続きピックアップについてのお話でしたが、
これで少しはピックアップについての知識が深まったのではないでしょうか。
(特に筆者が)


とはいえピックアップは高価なのでやっぱり容易には交換できないですよね。

でも大丈夫、
そんなときは配線改造という手がありますよ!

ピックアップ交換や配線改造、
その他なんでもどしどしご依頼くださいませ!!!

それではまた。


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