ローステッドメイプルとアルダーのマリアージュ

その他

  BJB-580に関しての特集をさせていただきたいと思います!
前回のユニバースシリーズ改造伝の内容と被ってしまう部分もありますが、
ご容赦ください。

 1章.BJB-580とは何ぞや、して、そのセールスポイントとは         

1.BJB-580 RSM/Mってなんですの!?
 BJB-580は定番のジャズベースと呼ばれるモデルが元になっており、
シングルコイルが2つ搭載された定番のピックアップのレイアウトに
強度、サウンド特性共にすぐれたローステッドメイプルネックと
ボディ材の定番材アルダーボディのハーモニーで構成されているモデルです。

 その最大の特徴はやはりローステッドメイプルネック meets アルダー材のボディでしょう、アルダーボディfeat.ローステッドメイプルネックといってもいいかもしれません、誤用ですが。
 ユニバースシリーズの中でこのスペックは1ランク上のモデルとなっております。

2.セールスポイントはどこですの!?

バッカス製品内で比較いたしましても、このモデルより上位のモデルとなる
グローバルシリーズ、クラフトシリーズには現在ローステッドメイプル指板かつアルダーボディというモデルは存在しないため、シリーズを超えた独自性を確立したモデルです。

 2022年2月7日(レオ1世が東ローマ皇帝に即位した日ですね!)現在では、
この価格帯でローステッドメイプルネックにアルダーボディを採用したモデルはほかに見つかりませんでした(あったらごめんなさい)。
  大手メーカーのローステッドメイプル採用モデルでもバスウッドボディとなっていますが、このモデルはその3分の1の価格でボディ材の定番材である
アルダー材が採用されています。

  2章.バディ材に関するジョンとメアリーの書簡

 ベースの定番のボディ材としてアルダーと双璧をなすのがアッシュ材です、
アッシュは立ち上がりのはっきりとした、パキっとした明瞭ですっきりとしたアタック音になる傾向のサウンドが特徴となっています。

 それと比較するとアルダー材は、ベースらしいローミッドの質感を持ちつつや適度な柔らかさを出しやすい傾向をもっている材です。
 ベースらしい包み込むような低域で主張しすぎずしっかりとバンドサウンドの土台を固めるのに向いた材といえるのではないでしょうか。

 BJB-580はそんなアルダー材に、通常のメイプル材よりも強度が増すことで、
明瞭なアタック感を加えることができるローステッドメイプルネックが採用されていますので、通常のアルダー材+メイプルやローズウッド指板が採用されたモデルとも違う絶妙なアタック感とベースらしさを両立したバランスの仕様となっております。

   3章.フレットとネックグリップ、塗装の質感を添えて

  フレットのサイズも現代的にはミディアムジャンボと呼ばれるであろう
サイズのものが使われており、弦高をある程度低くセットしても指板に接触してしまうようなことはありません、スラップ時の指板ヒットによる音の濁りやすさにもかかわってくる部分かと思います。


 1Fで約17㎜、12Fで約21㎜程度のネックの厚みとなっており、非常に安定したグリップとなっています。
 主観ですが、握りこむようなフォームでもクラシックフォームでも弾きやすいネック形状となっています。

 ネック裏の塗装はサテンフィニッシュと呼ばれるサラサラとした質感のMONOとなっており、長時間演奏してもべたつきの少ないものとなっております。

    4章.改造へのすゝめ

 いかがでしたでしょうか、BJB-580 RSM/Mについてごり押しさせていただきました!
 個人的にスペックや弾き心地は文句なしに上位モデルに勝るとも劣らないモデルだと思っています。
 また、改造ベースにも非常にお勧めで、ポットをCTSやBOURNSといった最上位クラスに搭載されているものへの交換や、ピックアップ交換、クロスワイアやベルデンへの配線材の交換やサーキットの変更でアルダー+RSMの聖杯をさらに良いものにできるでしょう!
 実際にCTS(上位モデルに搭載されているポットです)に交換
スイッチポット+ターボスイッチ(上位モデルの仕様です。)
さらに配線材をクロスワイアやベルデン(上位モデルにも搭載されていません。)に交換したとしても、一つ上位のグローバルシリーズを買うよりも価格は実は安く済みます。
 コンデンサーの交換など、定番ですが選択幅は広いので良ければまずご相談してみてください、可能な限りご対応いたします。

 あなた独自のBJB-580 RSM/Mをぜひ作り上げてみてください。