ストラトサーキットの秘密

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毎度ご愛読ありがとうございます。

リペアスタッフの平です。

 

皆さんはストラトキャスターを弾いたことはありますでしょうか。

ストラトはエレキギターで1,2を争うほどポピュラーなシェイプでが、
その歴史は古く1954年から販売されています。

そんなストラトのサーキット(電気回路)は、
ポピュラーなギターの中では比較的複雑な回路になっています。
(もちろんもっと複雑なサーキットも存在しますが。)

実際の回路と違う場合もありますが、これがストラトの回路図です。

 

ストラトは3つのピックアップを5段階に切り替え、(ハーフトーンを含め)
全体のマスターボリューム、フロントピックアップのトーン、
ミドルピックアップのトーンと3つのツマミがついています。

ここで1つ疑問に思うことはありませんでしょうか。

そうです、リアピックアップのトーンがありません。

なぜリアにだけついてないのか、
その答えはやはり製作当時にありました。

 

まず、トーンには高音域を削る役割があります。

それにより、演奏中での咄嗟の音色変化や、
幅広い音作りが可能になります。

また、フロントとミドルの独立したトーンにより、
それぞれのピックアップに合わせた細かな音作りが出来ます。

つまり、トーンがあると音作りの幅が広がるということで、
裏を返せば、音を作りこみたいピックアップにトーンは付いているのです。

 

製作当初から60年代前半頃までは、バンドアンサンブルにおいての
エレキギターの役割といえば、現在のようなメインのメロディではなく、
もっと裏方のポジションでした。

そのため使うピックアップはフロントかミドルが主流だったのです。

 

しかし今では音楽の形態も変わり、逆にリアを多く使う傾向にあるため、
リアにトーンの付いていないストラトキャスターは
現在の音楽シーンには適していないとも言えます。

なので今では、同じストラトでも、マスターボリュームとマスタートーンの
2つのノブのものや、ミドルトーンの代わりにリアトーンのものなど、
サーキットに工夫を施しているものも多いですね。

 

当店でもサーキットの改造を承っておりますので、
ストラトをお持ちの方はぜひ当店にご相談ください!

 


修理・調整・改造のお問い合わせは当店にて承っております。
お電話もしくは、こちらの専用フォームからお気軽にお問い合わせ下さい。
Tel 078-222-7721 (受付時間 10:00-19:00 ※日曜定休)
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ディバイザー製品専門店 SOAR MUSIC バッカス堂
取扱ブランド Bacchus / Momose / STR / Headway 他

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2 comments

  • お尋ね致します。
    リッチーブラックモアのマスタートーンサーキットを作って頂く事は出来ますでしょうか?

    • ブログ記事へのお問い合わせありがとうございます。
      SOAR MUSIC 担当の平と申します。

      お問い合わせ内容につきまして、
      大変恐れながらそういった製品の制作はお受けしておりません。

      リッチーブラックモアの使用したサーキットのコピーモデルとして過去に販売されていた製品かと存じますが、
      現物が無いためどういった回路か判別することができず、
      恥ずかしながらリッチーブラックモアの生の音を聴いたこともございませんので、
      再現することができません。

      せっかくのお問い合わせを頂きましたところお力になれず誠に申し訳ございません。

      その他ご相談やご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

      なお、ブログ記事へのコメントは常時確認を行っておりませんので、
      お問い合わせは本メールアドレス宛、もしくは、下記ページよりお願い致します。

      https://soarmusic.com/contact/repairform.htm

      今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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