Orville by Gibson サンダーバードリペア
こんにちは!ローリングではない方のJKです。
ありがたいことに多数のリペア依頼や、事務所移転のドタバタがあり久しぶりのブログ更新となります。
Orville by Gibsonのサンダーバードになります。
所謂バイギブという国産の名機ですね。
金属製のピックアップリングやフロントジャック仕様とツボを押さえた仕様になっています。
ピックガード無し、フロントジャック付近に割れがでたのか謎のジャックプレート、金属パーツにサビが多数出てしまっておりますので、
こちらをレスキューしていこうと思います。
現状電気パーツの動作も不安ですが音はでますので、
まずはトラスロッドとネックの状態の確認をします。
多数のパーツに強烈なサビや腐食がありますので、
ヘッドからそれらのネジを慎重に取り外しトラスロッドナットを確認します。
動作は固着によってかなり硬くなってしまっておりましたが、
シングルアクションロッドなので無事ロッドナットを取り外すことができました。
ここを歯ブラシや綿棒、パーツクリーナーで洗浄しネジ部をグリスアップします。
粘性の高いグリスや、蝋などをネジ部に塗り込むことで今後の固着やサビ付きを防ぐことができます。
潤滑後はスムーズな動作でロッドの状態も良好でした。
次はペグとヘッドのメンテナンスへ移ります。
トラスロッドカバーのネジと同じく、古いギターやベースのネジの中でもっとも取り外すのが緊張するのがペグの取り付けネジです。
元のネジ自体が細いため、頭の腐食やサビの影響で頭がもげてしまう悲劇が起こりやすい部分になっています。
ここに関しては内部のサビ状況等がヘッドからわからない場合があり、
どれだけ慎重な作業をしてももげてしまう場合もあります。
今回は無事取り外せました。
次回からはこの辺りのパーツのメンテナンスと再組み込みです!