ピックアップの繋ぎ方①

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毎度ご愛読いただき誠にありがとうございます。
リペアスタッフの平です。


「楽器は生き物である。」

とどこかの偉い人の格言ぽいことを言ってみました。

が、実際にギターは木材でできているので
生きているといっても過言ではありません。

長い月日をかけ弾きこんでいくことで
より「鳴るギター」へと成長していくのです。

アコースティックギターなんかはそれが顕著ですね。
育てるなんて言い方をしたりもします。

しかし、これには何年もかかってしまいますし、
そもそもエレクトリックの楽器にはあまり
大きな影響はなかったりします。


そこで今回は、手っ取り早く、なおかつリーズナブルに
音を変化させる方法をご紹介します!

そう、タイトルにある通りです。


そもそもピックアップとは、
エレキギターに必ず搭載されているマイクのようなものですが、
実際のマイクと違うのは、空気振動ではなく
弦振動を拾うということです。

試しにピックアップに向かって「あー」
とでも言ってみてください。

虚しくなりますよ。



さてこのピックアップですが、
エレキギターにとってはとても重要なパーツとなります。

アコースティックギターが弦振動を
そのまま空気振動として増幅させるのに対し、
エレキギターでは弦振動を一旦ピックアップで
電気信号に変換し、その信号をアンプで増幅し
スピーカーから音として出しています。

そう、弦を弾いた音はピックアップで
全くの別物にすり替わっているのです。
(どこでもドアの都市伝説みたいな話ですね)

つまり、ピックアップによって最終的な音は
大きく左右されます。

なのでピックアップを交換すれば音を変えることが出来ますが、
ピックアップは1つでも数万円もしてしまうので
今回の趣旨とは違います。

今回は何といっても「リーズナブル!」です。

では、このピックアップを交換せずに
どのように変化させるのか。

そう、タイトルにある通りです。


エレキギターにはピックアップが複数搭載されていることが
多く、なじみ深いストラトキャスターなんかは
3つのピックアップが搭載されています。
(種類によっては1つのみのものもあります。)

ではなぜピックアップが複数搭載されているのか。

それは、ピックアップをつける位置によって
拾う音が違うからです。

「同じ弦の振動を拾うのになぜ?」
と思いますよね。

しかし実際は、弦は場所によって振動の仕方が違います。

分かりやすい視覚的な点では、
振動の支点に近いほど振動の幅は小さく
遠いほど大きくなっています。

これにより、振動の支点(ブリッジ)に近いほど
音は高音の立った金属的な音に 、
遠いほど低音の豊かな甘い音になります 。

これをストラトは3つのピックアップで
拾い分けているというわけですね。

そしてエレキギターはもう1つ素敵なものを装備しています。

それは「ピックアップセレクトスイッチ」です!

これはその名の通りどのピックアップで拾った音を使うかを
セレクトすることが出来ます。

またまた登場のストラトキャスター君には一般的に、
5Way、つまり5段階に切り替えるスイッチが搭載されており、
フロント、ミッド、リア の3つのピックアップに加え、
フロント+ミッド、リア+ミッド の
いわゆるミックスポジションが2つ
計5つの音を切り替えることが出来ます。

これだけでもすでに多彩な音を出せますね。

つまり音を変化さえるポイントはここにあります!

そう!タイトルにある通りです。

このピックアップの組み合わせを変えてしまえば
もっと違う音が出せてしまうのです。

例えば、フロント+リアの組み合わせや、
3つ全て鳴らす全部乗せのような組み合わせ、
ミッドを常に混ぜながら独立したボリュームで
ミックス度合いを調整などなど、
組み合わせは無限大です!( ← 言い過ぎました。)

そしてこれは全て回路の改造だけで出来てしまいます!
なんとリーズナブルな!


といったところで今回はここまでです。

次回もまだまだ続きます!


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