初心者・ライトユーザー必見!お手軽リペア特集♡

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毎度ご愛読いただきありがとうございます。
リペアスタッフの平です。


今般のコロナ禍により、仕事や私生活が一変してしまった方も多いかと思います。第一波から半年以上が経ち、世間もこの状況に慣れてきたように思いますが、感染のリスクにはまだまだ気を抜けません。

そんな状況、なるべく外出を控え巣ごもりするなかで、
気軽に始められる趣味として皆さんが注目したのが楽器ではないでしょうか。

ギターも安いものなら1万円程度で購入できてしまうので、
この機に始められた方も多いかと思います。


ですが、これだけ安価で気軽に始められるせいなのか、
ユーザーの認識として、ギターが簡単な造りで壊れにくく、
取扱に気を遣う必要のない物、という誤解が生まれています。

もともとギターもヴァイオリンなどのように職人の手で作られる数十万円する楽器です。
それが機械加工の進歩やユーザーのニーズに応える形で安価な廉価製品が製造され、材料費や人件費を極限まで抑え今や1万円台で買えるような価格になりました。

しかしそれはギター自体の構造が変化したのではなく、
作り方が変わったにすぎません。

ギターは綿密な設計のもと細部まで精密に加工、製作され、
その時の状態やプレイヤーに合わせてセットアップされ、
ようやく楽器として活躍することができるのです。

そのため、日ごろのメンテナンスを怠れば当然状態は悪くなり、
状態が悪くなれば、弾きにくい、ちゃんと音が出ない、ということになってきます。
それが安価な製品であればなおさらです。


つまり、どれだけ安かろうが高かろうが、
家でこっそり弾こうがステージでライブをしようが、
楽器である以上メンテナンスを行わなくてはいけません。

楽器は、相棒、ペット、恋人、家族です。

気軽に買ったはいいが少し弾いたら部屋の隅に乱雑に置かれ、
飽きれば押し入れに押し込まれ壊れれば捨てられる。

そんな扱いはあんまりではありませんか。

どんな楽器も愛情をもって接してあげてください。


長々と説教のようになってしまい申し訳ありません。
この記事を読んでいるあなたは楽器を大事にしてる方ですよね?


と、前振りはこのくらいにして、そろそろ本題に入っていきましょう。


今回のテーマは
初心者・ライトユーザー必見!お手軽リペア特集♡
となります。

どれだけ愛情をもって接しても、どうしても楽器は消耗してしまいます。
自分でできることも限られてしまいます。

そんな時は楽器のプロに任せてしまいましょう。

楽器の修理やメンテナンスは高額な作業ばかりではなく、
お手頃価格ですぐにできることもたくさんあります。
しかも状態によってはいっきに弾きやすくなります!

そんなリペア内容をご紹介していきますよ。


1、基本調整

最初はその名の通り、基本の調整です。

当店ではエレキギターの基本調整として、
ネックの反り、弦高、オクターブピッチの3点を主に調整致します。

弦高とは、弦とフレットの間隔のことを指します。
弦高が高いと弦を押さえる余計な力が必要になりピッチも不安定に、
逆に低いと音詰まりやフレットとの接触音(いわゆるビビり)が出てしまいます。

ネックが反ることでも弦高が変化してしまうので、
ネックの反り具合が要になってきます。

オクターブピッチは、12フレットでの音程のことを指し、
各弦の弦長のを変えることで調整します。
これが合っていないと、通常のチューニングをしても、
フレットを押さえた時の音が音痴になってしまいます。

この3点は、どんなギターにも共通し、
演奏性や音に直結する基本的な調整ポイントとなります。
そのため、ここが調整できている物とできていない物では
“圧倒的に” 楽器としての質が異なります。

また基本的な反面、狂いやすい箇所でもあるため、
季節の変わり目や弦交換のタイミングなどでこまめに調整する必要があります。

コードが押さえにくい、弦がビリビリ鳴るなどの症状が出ている場合は、
この基本調整で解決できるかもしれません。


そんな重要な調整が、当店ではなんと¥2,500!!

アコースティックギターの場合は、基本はネックの反りの調整のみなので、
¥1,100にて承っております。


2、ナットの調整

次に紹介するのはナットの調整です。
ナットとはギターの0フレットの位置にあたる弦の支点となる場所です。

ギターの設計上では、ナットの溝の深さ(指板からの高さ)は、
フレットの高さと等しくなっています。
しかし必ずしも計算通りで上手くいくわけではないので、
フレットより若干高めにするのが一般的です。(0.1mmとか?)

この溝が浅い場合は、ナット付近での弦高が高くなってしまいますし、
稀ですが深すぎる場合は、解放で弾いた際に音詰まりが起きてしまいます。
また厳密には深さだけでなく溝の形も音質においてとても重要な要素になります。

ですが、安価なモデルなど工場生産の楽器の場合、
このナットの加工も機械で行われる場合があり、深さや形が安定しておらず、
また深さに余裕をもってかなり浅めになっていることが多いです。

それを手加工で各弦の溝をそれぞれ調整するのがこのナット調整になります。


特にアコースティックギターの場合は、ローポジション(ローコード)で演奏することが多いため、ナットが調整されていると、かなり押さえやすくなります。

初心者が最初に躓く壁と言えはFなどのバレーコードですが、
原因として、このナットの溝が浅いために押さえ辛く挫折してしまう場合がとても多いです。

もしあなたがFコードに苦戦している場合は、ぜひ一度ご相談ください。

こちらの工賃は¥2,750となります。


今回は2つご紹介しました。
また次回に続きます。


修理・調整・改造のお問い合わせは当店にて承っております。
お電話もしくは、こちらの専用フォームからお気軽にお問い合わせ下さい。
Tel 078-222-7721 (受付時間 10:00-19:00 ※日曜定休)

〒651-0093 兵庫県神戸市中央区二宮町2-6-18 1F
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