作業着手までおよそ3週間(11/13現在)

11月13日現在の作業着手までの期間はおよそ3週間となります。

リペアご依頼の際はご予約にて承りますので、
作業着手可能なタイミングで当店よりご連絡させていただき、
その後機体をお預かりいたします。

なお、リペア料金につきましては実機確認後のお見積もりとなりますが、
お見積もりのご依頼やリペア内容のご相談などは、
なるべく即日ご対応させていただきます。

その他、基本調整などの簡易的な内容であれば即日の着手も可能ですので、
お気軽にお問い合わせください。


修理・調整・改造のお問い合わせは当店にて承っております。
お電話もしくは、こちらの専用フォームからお気軽にお問い合わせ下さい。
Tel 078-222-7721 (受付時間 10:00-19:00 ※日曜定休)

〒651-0093 兵庫県神戸市中央区二宮町2-6-18 1F
ディバイザー製品専門店 SOAR MUSIC バッカス堂
取扱ブランド Bacchus / Momose / STR / Headway 他

リペア修理

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リペア作業日誌~フレット交換~

毎度ご愛読ありがとうございます。
リペア担当の平です。

今回はフレット交換の様子をご紹介。
(度々記事にしていますが…)

今回の患者さんはフレットがかなり摩耗しているご様子。

いきなりの余談になりますが、
フレットの素材はニッケルシルバーという合金でできています。

そのフレットにこすり合わされる弦は、
巻弦がニッケルの合金、プレーン弦がスティールでできています。

フレットのニッケルシルバーもニッケルの合金ですが、
含有率の半分以上を銅が占めており、柔軟性の高い金属となっています。
スプーンなどの食器にも使われる素材なので、
柔らかさは何となくお分かりになるかと思います。

それに対しニッケルやスティールは比較的硬質な金属なため、
より柔らかいフレットが摩耗してしまうというわけです。

ちなみにそんなフレットの摩耗を防ぐために、
ステンレスのフレットなんかも存在します。

お話を戻しますが、今回はそんな摩耗したフレットを
新品のフレットに交換する作業になります。

まずはフレットを全て抜いてしまいましょう。

指板を傷つけないよう慎重に抜いたら、
次は新たに打ち込むフレットを用意します。

なお、今回の患者さんは指板の両脇に、
バインディングという保護 兼 装飾が施されています。
(側面にある細い白いやつです。)

このバインディングがあると、
フレットを打つ際フレットのタングに干渉してしまいます。

フレットの各部位は、弦に触れる丸い部分のビート、
指板に埋まっているタング、タングが抜けないようにするスタッド
とそれぞれ呼ばれます。

このスタッドが、バインディングと干渉してしまい、
うまく指板に埋まることができません。

そのため、バインディングと被るフレットの両端は
タングをカットする必要があります。

そんなときに登場するのがこの秘密道具!
その名も「タングニッパー」です!

このしゃくれたアゴでタングを噛みちぎります。

噛みちぎられた後がこちら。

フレット全てのタングを処理した後、
指板に打ち込んで若干すり合わせて磨き上げれば完了です。
(作業風景は割愛)

新品のフレットは運指もスムーズで気持ちがいいですね。

あなたも摩耗したフレットでお困りの際は、
是非フレットの交換をご検討ください!



修理・調整・改造のお問い合わせは当店にて承っております。
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リアピックアップはなぜ斜め

毎度ご愛読いただきありがとうございます。
リペアスタッフの平です。

今回は雑学的な記事になります。


ストラトキャスター、皆さん大好きですよね。

私も初めてのエレキギターはストラトタイプでした。
全壊しましたが。

今ではハムバッカーを搭載したギターをよく使うようになりましたが、
それでもやっぱりたまに弾きたくなる、それがストラトです。


そもそも、「ストラト」と一口に言っても、
本物のストラトキャスターは本家Fenderだけであって、
その他のブランドのものは「ストラトに似たギター」でしかありません。
(もちろんそれが悪いわけではありませんが。)

しかしそれを知らないプレイヤーも多くいらっしゃいますので、
それでは創生者レオフェンダーも報われません。

なのでこれからはレオフェンダーさんに敬意を払って、
Fender以外のストラトのことは「ストラトタイプ」と呼びましょう。


さて、それはさておきそろそろ本題に入ります。


タイトルの通り、今回は「ストラトのリアピックアップ」についてです。

みなさんお気づきの通り、ストラトのリアピックアップは斜めに傾いています。

リアだけ不自然に斜めに取り付けられているのだから
これには何か理由があるはず…!

そう、あるはずなんです。
ですが正直、これについて100%の答えはありません。

「斜めに取り付けられている」
という事実だけをもとに様々な憶測がされていますが、
どれも憶測にすぎず、本当の理由は創生者本人しか知りません。

今回はそんな「~説」の数々を紹介していきます。


1、音量説

まずは音量の差を考慮した説です。

弦を弾いた音は、人間の耳には1つに聞こえますが、
音を作り出している弦の振動は、端から端まで均等ではありません。

例えば振動の幅に関しては、
弦の中央付近では大きく振動し、端ほど小さく振動します。

振幅は音量に関係しており、ピックアップはその上部の弦振動を拾いますので、
ピックアップがブリッジに近いほど上部の弦の振幅は小さくなり、
振幅が小さいほど音量も小さくなります。

そのため、リアピックアップの音は他に比べ小さくなっており、
低音域の音量が小さいと音が薄っぺらく聴こえてしまうため、
6弦側を中心方向へ傾け、音のバランスをとった、という説です。


これは確かに理にかなっているように思えます。

ですが、ピックアップの音量は弦との距離も影響しますので、
音量を大きくしたいだけなら、6弦側を弦に近づけれは済む話です。

なので信憑性はぼちぼちですね。


2、音色説

次は音色に着目した説です。

こちらも同じく弦の位置による振動の仕方の違いによるものですが、
端に近いほど、硬質で高音の目立った音になり、
中心に近づくと丸く柔らかい音になります。

これはリアピックアップとフロントピックアップを聴き比べた時に、
その傾向を感じることができますね。
(もちろんピックアップの違いによる音色の違いもありますが。)

そのため、1弦側の音をよりトレブリーに、
もしくは6弦側の音をよりウォームにするために斜めになった、という説です。

これはかなり信憑性が高いですね。

ですが、もしそういった目的があったのなら、
リア以外のピックアップも斜めになっていてもよかったんじゃないでしょうか。

リアだけそういう音にしたい理由がいまいち不明で、
実際ムスタングはフロントも斜めになっていますし、
逆にジャガーはどれも斜めになっていません。

また、エレキギターが開発された当時の音楽シーンでは、
ギターのバンド内での役割は、メロディーラインを奏でるリードではなく、
装飾音的な立ち位置だったため、リアピックアップの使用頻度は低く、
そんな使われないピックアップのために工夫を施すとは考えにくいです。

なので、この説も絶対とは言えないですね。


3、音量説パート2

先ほど紹介したものとはまた違う観点の説です。

位置による音量の差を考慮したところまでは同じなのですが、
今度は、他のピックアップと比べてリア全体の音量が小さいという点です。

そのため、ピックアップの内部のコイルの巻き数を増やすことによって
音量を大きくし、それにより肥大化したことで斜めになった、という説です。

これは微妙ですね。

肥大化するほど巻き数を増やしたら音量どころか音色も変わりますし、
肥大化したからといって斜めにする必要もないですし、
前述の通り音量だけなら弦に近づけるだけで済みますし、
そのためだけにピックアップのボビンの形状を変えるのは
生産のコスパが悪いです。

なのでこの説は私の中では一番ないですね。


4、デザイン説

次は今までの説と打って変わってデザイン説です。

音のことなんかは全く無視して、
リアだけ斜めってオシャレじゃね?ということです。

この説が私の中では最有力候補です。

創生者レオフェンダーさんは、もともと電気屋さんらしく、
ギターはほとんど弾かなかったそうです。

そのため、ギターに必要な音色の知識なんかは
知らなかったんじゃないかと思います。

ただ、いくらレオフェンダーがギターに関して無知だったとはいえ、
ギター製作を持ち掛けた協力者や、共同制作者がいたはずなので、
設計や実際の製作にそういった人物の意見を取り入れなかったとは
考えにくいという部分もあります。

また、レオフェンダーはエレクトリックスチールギターも製造していたため、
少なからずエレキ楽器の知識は持っていたのかもしれません。

なのでこの説も絶対的ではありません。


5、生産の都合説

これは私独自の説なのですが、生産の都合を考慮したという説です。

実は、Fender初のギターはストラトではなくテレキャスターです。
(実際にはブロードキャスターという名称でした。)

テレキャスターはご存じの通り、ブリッジプレートに
リアピックアップが取り付けられています。

ブリッジプレートの端には壁があり、独特な形状をしています。
この形状やサイズでは、ピックアップは斜めにしか取り付けることができません。

つまり、テレキャスターのブリッジプレートの形状が優先され、
リアピックアップが斜めに取り付けられた、という説です。

ブリッジプレートの形状の由来は分かりませんが、
この形状にせざるを得ない何らかの事情があったんじゃないかと思います。

おや?結局謎が増えただけですね。


という感じでどの説も絶対的な信憑性はなさそうですね。
結局答えのない話になってしまいました。

しかし、どのような理由があったかはさておき、
50年も前に開発されたFenderギターが今もなお当時の姿で作り続けられているということはすごいことです。

レオフェンダーはやはり天才だったのでしょう。


まぁとにかく、

「信じるか信じないかは、あなた次第です。」



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フレットエッジの球状仕上げ

毎度ご愛読ありがとうございます。
リペアスタッフの平です。

冬も過ぎ去り春の香りを感じる今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

春は出会いと始まりの季節。

新しい季節の到来に心躍らせ、
自分も何かを始めようと意気揚々と引っ張りだすギター。

おもむろにネックに手をやると、、、

「む!フレットが痛い!!」


なんていう体験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。


ギターの大部分を占めている木材。
木材は湿度によって膨らんだり縮んだりします。

冬は乾燥するためネック材が縮み、
金属のフレットの端が飛び出してしまうこともしばしば。
こうなると手に当たってとても痛いです。


ということで今回はフレットエッジの加工です。

しかも今回はタイトルの通り球状仕上げを施しました。


最初の状態がこちら。
フレットの端が若干飛び出していることが分かります。

また、もともとフレットエッジがとがった形状をしていたため、
余計に手に当たると痛い状態です。

そして施工後。

ご覧の通りフレットエッジが球状に。
最初の状態と比べると一目瞭然です。

ただエッジを丸めるよりも球状にすることでより手触りがなめらかになり、
なんだか見た目もゴージャスです。


久しぶりにギターを引っ張り出したあなた。
フレットで怪我をしてギターを嫌いになってしまうその前に、
ぜひ一度当店にお持ちいただき、ギターとともに新しい春を迎えましょう。


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ピックアップってどうやって選べばいいの?②

毎度お世話になっております。
リペア担当の平でございます。

今回も引き続きピックアップについてのお話。

前回の記事をまだご覧でない方はこちらからどうぞ。
http://soarmusic.com/works/?p=278

③マグネット

PUの構造は、磁石とコイルとそれを支えるボビンでできています。

磁石の上で磁性体(弦)が動くことで電流が発生し、
弦の動く回数(周波数)の信号をアンプで再び音に変換します。

これはフレミング右手の法則でお馴染みの電磁誘導の原理です。

つまり、磁石とコイルによって音が作られるため、
この部分がサウンドのキャラクターを大きく左右します。


一般的に使われる磁石として、アルニコとセラミックがあります。

アルニコは3種類の金属の合金で、配合比率によるバリエーションがあります。
ⅢやⅤが人気ですが、基本的に数字の大きさに比例して出力が大きくなります。

なお欠点として、アルニコは経年により減磁してしまいます。

セラミックは硬質な輪郭のはっきりしたサウンドが特徴で、
ハイゲインなピックアップと相性がいいです。

こちらはアルニコに比べ減磁のリスクはほぼありません。


また、音質の変化は磁力だけではなく、
磁界の広さにも影響されます。

磁界の広さに比例しファットな音になるため、
マグネットポールピースとバーマグネットの違いや、
ポールピースの形状によっても音のキャラクターは違ってきます。

シングルに比べハムがファットなのはこれも要因のひとつです。


④ワイヤー

次にコイルのワイヤーについてみていきます。

ワイヤーの形状によって次のような傾向があります。

・太さ:細いほど高抵抗
・巻き数:多いほど高抵抗

ピックアップの抵抗値は大きいほど高出力かつファットなサウンドになり、
逆に小さいほど繊細でクリアなサウンドになる傾向にあります。


また被膜素材も関係するようですが、
これはビンテージ好きの方向けのような気がするので割愛。


さて、前回に続きピックアップについてのお話でしたが、
これで少しはピックアップについての知識が深まったのではないでしょうか。
(特に筆者が)


とはいえピックアップは高価なのでやっぱり容易には交換できないですよね。

でも大丈夫、
そんなときは配線改造という手がありますよ!

ピックアップ交換や配線改造、
その他なんでもどしどしご依頼くださいませ!!!

それではまた。


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ピックアップってどうやって選べばいいの?

毎度ご愛読ありがとうございます。
リペアスタッフの平です。


あなたがギターの改造を考えた時に一番に思いつく事は何ですか?

ピックアップ ピックアップ ピックアップ ピックアップ ピックアップ

そう、ピックアップの交換ですよね。


ピックアップは基本的に配線するだけで交換可能なので、
後で元に戻すこともでき、なおかつサウンドが激変するため、
簡単に「改造した!」感が得られやすい部分です。

しかし、いざ交換してやろうとネットで検索をかけてみると、

「めっちゃ種類あるやん」

となってしまうことでしょう。

そこで今回は、ピックアップ選びに役立つ豆知識を紹介していきます!


とは息巻いたものの、
正直全てのピックアップを知っているわけではありません。

さっき皆さんの声を代弁したように
ピックアップってめっちゃ種類あるんです。

これをひとつひとつ付け替えてサウンドチェックなんて
どこかの大富豪にしかできませんよね。

もし気になってるピックアップが搭載されたギターの音を聴いたとしても、
それを自分のギターに乗せた時に同じ音が出るとも限りません。

ギターの音は木材、ピックアップ、アンプによって作られるため、
自分のサウンドを追求することはまさに修羅の道です。

しかし、ピックアップのサウンド傾向を理解していれば、
そんな修羅道も迷わず進めるはず!


(ちなみにピックアップは文字数が多いので以後PUと表記します。)


①パッシブとアクティブ

まず大きな違いとしてパッシブとアクティブがあります。

ざっくり一般的なPUはパッシブタイプで、
プリアンプを搭載し電池が必要になるのがアクティブタイプです。

パッシブの場合、ボリュームやトーンで音を削って調節しますが、
アクティブでは特定の周波数帯域ごとのブーストとカットが可能です。

また、パッシブはPUで電流を発生させるのに対し、
アクティブでは電池の電流を利用するため、圧倒的にローノイズになります。
(そのためアクティブでは電池によっても音質が変化します!…ちょっとだけ。)

上記の2点を見るとアクティブの方が優れていますが、
信号の発生方法が全く違うためサウンドも大きく異なり、
かなり好みが分かれるところではあります。

あと電池の消耗を気にする必要もあります。


また、代表的なEMGなどのPUとプリアンプが一体なもの以外に、
プリアンプ単体にパッシブPUを組み合わせることも可能です。

いずれの場合もアクティブには電池が必要になり、
パッシブから乗せ換える場合は、電池を入れるスペースや、
その他コントロールの交換が必要になるので注意が必要です。


なお、アクティブの場合プリアンプによる音質への影響が大きいため、
今回はパッシブPUについて紹介していきます。

②シングルコイルとハムバッキング

次に大きな違いとして、シングルコイルとハムバッキングがあります。
省略してシングルやハムと呼ばれることが多いですね。

シングルは、その名の通り1つコイルで構成されているPUの元祖です。
(PUの構造については後述します)

ハムは、ノイズを軽減するために開発され、
シングルを2つ合わせた構造になっています。

ノイズの軽減以外に、ハムの方が出力が大きく低音が豊かですが、
その半面高音域のクリアさはシングルに劣ります。

高音域がきれいなクリーンサウンドから軽い歪みのクランチまで
シングルでも幅広く表現できますが、
音を強く歪ませたい場合は、ローノイズで音の太いハムがお勧めです。
(ハムの甘いクリーンサウンドも良き。)


しかし、シングルからハムへの乗せ換え(またはその逆)の場合、
ピックガードやボディの加工が必要になってしまうので注意が必要です。


余談ですが、コントロール部分にコイルタップ回路を搭載することで、
ピックアップを交換せずにハムをシングルのように切り替えることもできます。

しかし、コイルタップでは完全にシングルの音になるわけではなく、
あくまで疑似的なシングルにすぎません。



といったところで今回はここまで。

次回はマグネットとワイヤーについてです。

つづく。


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