リペア作業風景~ザグリ~

毎度ご愛読ありがとうございます。
リペアスタッフの平です。


今回はアクティブピックアップを搭載する際のザグリの拡張を行いました。

パッシブからアクティブへ交換する際は、
電池を収納するスペースを確保する必要があります。

そのままキャビティ内に収まればいいですが、
EMGのピックアップなどは配線材の長さの調整ができず
余分な配線材でキャビティ内がいっぱいになりがちです。

そんなときは別途電池を収納するスペースをザグリましょう。


今回の機体はバックパネルの大きさの割にキャビティが小さかったので、
空いてるスペースをザグるだけで済みました。

加工には電動トリマを使います。
加工したい形のガイドとなる治具を製作し、それに沿って削っていきます。

写真は撮影し忘れちゃいました。すいません。

でも思い通りの形にできたので良しとしましょう。


今般の新型コロナの影響により、自宅で過ごす時間が多いかと思います。
せめてもの心の健康のために音楽などの趣味を充実させ、
この国難を乗り越えていきましょう。



修理・調整・改造のお問い合わせは当店にて承っております。
お電話もしくは、こちらの専用フォームからお気軽にお問い合わせ下さい。
Tel 078-222-7721 (受付時間 10:00-19:00 ※日曜定休)

〒651-0093 兵庫県神戸市中央区二宮町2-6-18 1F
ディバイザー製品専門店 SOAR MUSIC バッカス堂
取扱ブランド Bacchus / Momose / STR / Headway 他

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ピックアップってどうやって選べばいいの?②

毎度お世話になっております。
リペア担当の平でございます。

今回も引き続きピックアップについてのお話。

前回の記事をまだご覧でない方はこちらからどうぞ。
http://soarmusic.com/works/?p=278

③マグネット

PUの構造は、磁石とコイルとそれを支えるボビンでできています。

磁石の上で磁性体(弦)が動くことで電流が発生し、
弦の動く回数(周波数)の信号をアンプで再び音に変換します。

これはフレミング右手の法則でお馴染みの電磁誘導の原理です。

つまり、磁石とコイルによって音が作られるため、
この部分がサウンドのキャラクターを大きく左右します。


一般的に使われる磁石として、アルニコとセラミックがあります。

アルニコは3種類の金属の合金で、配合比率によるバリエーションがあります。
ⅢやⅤが人気ですが、基本的に数字の大きさに比例して出力が大きくなります。

なお欠点として、アルニコは経年により減磁してしまいます。

セラミックは硬質な輪郭のはっきりしたサウンドが特徴で、
ハイゲインなピックアップと相性がいいです。

こちらはアルニコに比べ減磁のリスクはほぼありません。


また、音質の変化は磁力だけではなく、
磁界の広さにも影響されます。

磁界の広さに比例しファットな音になるため、
マグネットポールピースとバーマグネットの違いや、
ポールピースの形状によっても音のキャラクターは違ってきます。

シングルに比べハムがファットなのはこれも要因のひとつです。


④ワイヤー

次にコイルのワイヤーについてみていきます。

ワイヤーの形状によって次のような傾向があります。

・太さ:細いほど高抵抗
・巻き数:多いほど高抵抗

ピックアップの抵抗値は大きいほど高出力かつファットなサウンドになり、
逆に小さいほど繊細でクリアなサウンドになる傾向にあります。


また被膜素材も関係するようですが、
これはビンテージ好きの方向けのような気がするので割愛。


さて、前回に続きピックアップについてのお話でしたが、
これで少しはピックアップについての知識が深まったのではないでしょうか。
(特に筆者が)


とはいえピックアップは高価なのでやっぱり容易には交換できないですよね。

でも大丈夫、
そんなときは配線改造という手がありますよ!

ピックアップ交換や配線改造、
その他なんでもどしどしご依頼くださいませ!!!

それではまた。


修理・調整・改造のお問い合わせは当店にて承っております。
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ピックアップってどうやって選べばいいの?

毎度ご愛読ありがとうございます。
リペアスタッフの平です。


あなたがギターの改造を考えた時に一番に思いつく事は何ですか?

ピックアップ ピックアップ ピックアップ ピックアップ ピックアップ

そう、ピックアップの交換ですよね。


ピックアップは基本的に配線するだけで交換可能なので、
後で元に戻すこともでき、なおかつサウンドが激変するため、
簡単に「改造した!」感が得られやすい部分です。

しかし、いざ交換してやろうとネットで検索をかけてみると、

「めっちゃ種類あるやん」

となってしまうことでしょう。

そこで今回は、ピックアップ選びに役立つ豆知識を紹介していきます!


とは息巻いたものの、
正直全てのピックアップを知っているわけではありません。

さっき皆さんの声を代弁したように
ピックアップってめっちゃ種類あるんです。

これをひとつひとつ付け替えてサウンドチェックなんて
どこかの大富豪にしかできませんよね。

もし気になってるピックアップが搭載されたギターの音を聴いたとしても、
それを自分のギターに乗せた時に同じ音が出るとも限りません。

ギターの音は木材、ピックアップ、アンプによって作られるため、
自分のサウンドを追求することはまさに修羅の道です。

しかし、ピックアップのサウンド傾向を理解していれば、
そんな修羅道も迷わず進めるはず!


(ちなみにピックアップは文字数が多いので以後PUと表記します。)


①パッシブとアクティブ

まず大きな違いとしてパッシブとアクティブがあります。

ざっくり一般的なPUはパッシブタイプで、
プリアンプを搭載し電池が必要になるのがアクティブタイプです。

パッシブの場合、ボリュームやトーンで音を削って調節しますが、
アクティブでは特定の周波数帯域ごとのブーストとカットが可能です。

また、パッシブはPUで電流を発生させるのに対し、
アクティブでは電池の電流を利用するため、圧倒的にローノイズになります。
(そのためアクティブでは電池によっても音質が変化します!…ちょっとだけ。)

上記の2点を見るとアクティブの方が優れていますが、
信号の発生方法が全く違うためサウンドも大きく異なり、
かなり好みが分かれるところではあります。

あと電池の消耗を気にする必要もあります。


また、代表的なEMGなどのPUとプリアンプが一体なもの以外に、
プリアンプ単体にパッシブPUを組み合わせることも可能です。

いずれの場合もアクティブには電池が必要になり、
パッシブから乗せ換える場合は、電池を入れるスペースや、
その他コントロールの交換が必要になるので注意が必要です。


なお、アクティブの場合プリアンプによる音質への影響が大きいため、
今回はパッシブPUについて紹介していきます。

②シングルコイルとハムバッキング

次に大きな違いとして、シングルコイルとハムバッキングがあります。
省略してシングルやハムと呼ばれることが多いですね。

シングルは、その名の通り1つコイルで構成されているPUの元祖です。
(PUの構造については後述します)

ハムは、ノイズを軽減するために開発され、
シングルを2つ合わせた構造になっています。

ノイズの軽減以外に、ハムの方が出力が大きく低音が豊かですが、
その半面高音域のクリアさはシングルに劣ります。

高音域がきれいなクリーンサウンドから軽い歪みのクランチまで
シングルでも幅広く表現できますが、
音を強く歪ませたい場合は、ローノイズで音の太いハムがお勧めです。
(ハムの甘いクリーンサウンドも良き。)


しかし、シングルからハムへの乗せ換え(またはその逆)の場合、
ピックガードやボディの加工が必要になってしまうので注意が必要です。


余談ですが、コントロール部分にコイルタップ回路を搭載することで、
ピックアップを交換せずにハムをシングルのように切り替えることもできます。

しかし、コイルタップでは完全にシングルの音になるわけではなく、
あくまで疑似的なシングルにすぎません。



といったところで今回はここまで。

次回はマグネットとワイヤーについてです。

つづく。


修理・調整・改造のお問い合わせは当店にて承っております。
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