Orville by Gibson    サンダーバードリペア

 こんにちは!ローリングではない方のJKです。
ありがたいことに多数のリペア依頼や、事務所移転のドタバタがあり久しぶりのブログ更新となります。


今日の手術対象はこちら!!!!!!!!!!!!

 Orville by Gibsonのサンダーバードになります。
所謂バイギブという国産の名機ですね。
 金属製のピックアップリングやフロントジャック仕様とツボを押さえた仕様になっています。
 ピックガード無し、フロントジャック付近に割れがでたのか謎のジャックプレート、金属パーツにサビが多数出てしまっておりますので、
こちらをレスキューしていこうと思います。

 現状電気パーツの動作も不安ですが音はでますので、
まずはトラスロッドとネックの状態の確認をします。

 多数のパーツに強烈なサビや腐食がありますので、
ヘッドからそれらのネジを慎重に取り外しトラスロッドナットを確認します。

 動作は固着によってかなり硬くなってしまっておりましたが、
シングルアクションロッドなので無事ロッドナットを取り外すことができました。
 ここを歯ブラシや綿棒、パーツクリーナーで洗浄しネジ部をグリスアップします。
 粘性の高いグリスや、蝋などをネジ部に塗り込むことで今後の固着やサビ付きを防ぐことができます。
 潤滑後はスムーズな動作でロッドの状態も良好でした。

 次はペグとヘッドのメンテナンスへ移ります。


 トラスロッドカバーのネジと同じく、古いギターやベースのネジの中でもっとも取り外すのが緊張するのがペグの取り付けネジです。
 元のネジ自体が細いため、頭の腐食やサビの影響で頭がもげてしまう悲劇が起こりやすい部分になっています。
 ここに関しては内部のサビ状況等がヘッドからわからない場合があり、
どれだけ慎重な作業をしてももげてしまう場合もあります。
 今回は無事取り外せました。

次回からはこの辺りのパーツのメンテナンスと再組み込みです!
 

テレキャスターを彩る4WAYスイッチ

 こんばんは!JKです!
このブログの始まり方も随分と久しぶりな気がします!

1、ピックアップセレクターについて
2、4WAYセレクターとは
3、改造の最大の魅力とは

 11月1日はそう!システィーナ礼拝堂にミケランジェロの天井画が公開された記念すべき日です。
 MOMOSE製品のポット裏のはんだも非常に美しく、こちらもシスティーナ礼拝堂で公開すべき所業だと思います。

1、ピックアップセレクターについて

 11月1日はそう!システィーナ礼拝堂にミケランジェロの天井画が公開された記念すべき日です。
 MOMOSE製品のポット裏のはんだも非常に美しく、こちらもシスティーナ礼拝堂で公開すべき所業だと思います。

美しい玉を形成する最小限の量のはんだ

1、ピックアップセレクターについて

 ではタイトルの4WAYセレクターをご紹介させていただく前に、
通常のピックアップセレクターについて簡単にご紹介させていただきます。

 一般的に使用されるセレクターはトグルスイッチ型と、ブレードスイッチ型の2種に大別されます。


 トグルスイッチ型は主にレスポール等のギブソンタイプのギターに採用されることが多く、ブレード型のセレクターはストラトキャスターやテレキャスターといったギターに採用されるのが一般的です。

 基本的にトグルスイッチ型のものは3WAYと呼ばれ、フロント、ミックス、リアの3点の切り替えに使用されるため、ハムバッカー2つのギブソンタイプのギターに使用されます。

ノブが外れておりますがトグルスイッチ

 近年では斜めに動くことでより接点のバリエーションを増やしたフリーウェイスイッチというものがでておりますが、まだそれほど普及していない印象があります。

 80年代に流行したギター等で、ミニトグルスイッチをセレクターとして使用しているギターもあります。
 この場合も3WAYが基本ですが、フロントとリアの切り替えしかできない2WAY仕様や、ピックアップ一つに対してミニスイッチ一つでON,OFFする仕様のものもあります。

ミニトグルスイッチ

 今回の主役のブレードスイッチは、5WAYと3WAYが一般的です。
え?今回の特集4WAYじゃないの?それはどないなんですの!?
と思われるかもしれませんがお待ちください。

ブレードスイッチ
3,4,5WAYともに同じ見た目です。

 ブレードスイッチもエレキギター黎明期から存在するテレキャスターに採用されたため、最初期は3WAYでした。
 現在もテレキャスターに採用されるブレードタイプのセレクターは3WAYが主流です。
 その後、ストラトキャスターがブルースの世界で一般的なギターになると、ハーフトーンというピックアップ同士のミックストーンが求められるようになり、             
現在ではストラトキャスターには5WAYセレクターが主流となっています。

 テレキャスターにおける3WAYの場合はネック側からフロント、フロント+リア、リアの切り替えとなっており、

ストラトキャスターの5WAYの場合はネック側からフロント、フロント+センター、センター、センター+リア、リアの切り替えとなっています。

2、4WAYセレクターとは

 ここでついに本命の4WAYセレクター選手の入場です!

見た目は同じです

 そもそも2つしかピックアップのついていないテレキャスターに4ポジションも選べる必要があるのかという疑問もあるかと思われます。

 フロント、フロント+リア(パラレル、並列)、リアの3種に加え!
フロント+リア(シリーズ、直列)サウンドが追加可能です。

 パラレルとは皆さんご存じ、いわゆるハーフトーンと呼ばれる通常のシングルコイル2つのミックストーンです!

 シリーズってなんですの!?という方もおられると思いますので、
シリーズ(直列)に関して簡単に説明させていただきますと、

 この場合はフロントとリアのシングルコイル2つで疑似ハムバッカー状態を形成することができます。(距離と構造が違うので純粋なハムではありません。)

 音も通常のミックスよりも1周り以上太くなり、高音域が特徴的なテレキャスターですがパワー感のあるよりロックやブルース向けのサウンドを出力させることができるようになります!

3、改造の最大の魅力とは

 この改造の最大の利点は、ボディや木部に加工が必要なく、
音質に非常に大きな影響を与えることができるポジションを一つ追加できることにあります。

 また、やや専門的な話となりますが、フロントピックアップとリアピックアップに逆巻き、逆位相のピックアップが取り付けられている場合はフロントとリアのミックスポジション時にノイズを軽減するハムキャンセリング効果が得られることで、ノイズに強い太い音がテレキャスターでも得られるという利点があります。
 シングルコイルは高域に優れた音質が特徴ですが、その反面ノイズに弱いことや、どうしても音がやや細い傾向となってしまいますが、
 シリーズ配線を追加することによって音に太いバリエーションを一つ追加することができるのは大きな利点の一つではないでしょうか。

 通常のテレキャスターから何も犠牲にすることなく、テレキャスターをより輝かせてくれる音色を一つ、あなたのパレットに追加してみてはいかがでしょうか。


ハイパス回路ざっくり解説

 本日はテレキャスターの回路に導入されることも多い、ハイパス回路についてとりあげていこうと思います。

1、ハイパス回路とは
2、お勧めな理由
3、ハイパスコンデンサーの派生編

1、ハイパス回路とは

 この回路の仕組みは単純で、VOLポットの入力部と出力部の端子に高音の周波数帯のみを通す逃げ道をつくってあげることで、VOLを絞った際に起こるハイ落ちへの対策や、VOLをあえて絞り高域を強調した音を作ることによって切れのあるカッティングサウンドへと手元で変化させることができるという通にはたまらない一品となっております。

2、お勧めな理由

 単純なハイパスコンデンサーの場合、音への変化は大きいにもかからわず、
低予算かつ短時間で改造が可能というお勧めの定番改造の一つとなっております。
 またザグリ等の木部加工も必要ないものとなっておりますので元の状態に戻すことも容易です。

当店での導入例、ポットや配線材も交換済み。

 ミニスイッチやプッシュプルポットなどを利用することによって、ハイパス回路のON、OFF切り替えも可能となっています。

 スティーヴ・ヴァイやジョーサトリアーニといった著名人のギターにもこのハイパス回路のON,OFFが組み込まれているものがあります。

 一部の年代のテレキャスターに標準搭載されていたことが有名で、
その影響もありテレキャスターへの導入が定番となっていますが、
個人的にはVOLポットをより小指で操作しやすいストラトキャスターへの導入もお勧めです。

 その年式のテレキャスターには、ポットの数値も1MΩのものが採用されており、より高域に特化した音質となっておりました。
 こちらの記事でも紹介させていただいております。

 ポットには250K、500K、1Mの数値が一般的なパッシブギターには使われますが、この数値が大きいほど基本的には高音域が強い音質となります。

 ハイパスコンデンサーの導入をご検討の際は、是非ポットの定数変更も視野にいれていただけるとよりユニークな改造ができるかと思います。

 同じく1MΩのポットが採用されていたジャズマスタータイプのギターなどにも、ハイパスコンデンサーの導入はお勧めいたします。

 また、ハムバッカーが搭載されているギターの場合、コイルタップサウンドをよりシングルらしい音に聞こえさせるようないぶし銀な使い方も可能ですので、是非導入してみてください。

3、ハイパスコンデンサーの派生編

 高域成分に特化した特性を持つハイパスコンデンサーを使用した、
ハイパスコンデンサーの応用回路としてスムーステーパーと呼ばれるものがございます。
 正確には、海外ではTreble Bleedと呼ばれる回路なのですが、
なぜか国内ではスムーステーパーが一般的です。

音響特性に優れた抵抗と、スチロールコンデンサの組み合わせ


 こちらはハイパスコンデンサーと抵抗を組み合わせることで、
ポットによりVOL変化をよりスムーズにし、VOLを絞った際のハイ落ちに対する対策の両方を兼ねた回路となっております。

 こちらの数値は、本来はポットの定数にあわせた数値のものにあわせて作るのがよいのですが、一般的に市販されているスムーステーパーに関しては一般的なポットの定数のどれにも対応できるような数値で設定されていることがほとんどです。

 当店ではポットに合わせた数値で、音響特性に優れたスチロールコンデンサとハイグレードな音響向きの抵抗の組み合わせや、ヴィンテージアンプやエフェクターに採用されていたカーボンコンポジット抵抗とビンテージセラミックコンデンサの組み合わせなど、多様な種類からお選びいただけますのでご相談くださいませ。

リペア・改造のご相談はこちらまで!

ギター選びの為のピックアップ入門編     

 ギターを始めて購入される方や、2本目のギターの購入を検討されている方向けにピックアップについて簡単に解説させていただきます。

1、そもそもピックアップとは
2、なぜピックアップは複数ついているのか
3、いろいろなピックアップの種類
4、自分にあったピックアップレイアウトの選び方

1、ピックアップってなあに

 この項ではピックアップとは何かについて説明させていただきます。
端的にまとめさせていただきますと、エレキギター用のマイクです。
 これが無くてはアンプやエフェクターに音を出力させることができず、
エレキギターには必須の部品の一つです。

 代表的なものとしてはシングルコイル、ハムバッカーの2つがあります。
その他にも多様な種類のピックアップがありますが、構造上は上記の2種のどちらかに区分することができるものがほとんどです。


シングルコイルが3つ搭載されたギター
https://www.youtube.com/watch?v=xbuvf6fs9bM
ハムバッカーが2つ搭載されたギター
https://www.youtube.com/watch?v=-SF8J_e7ecY

ピックアップのメーカーや製造方法によって、実際にはピックアップの音は大きくことなるのですが、一般的な音のイメージは下記のようなものになります。

シングルコイル:高音域がしっかりでたチャリンとした音で、低出力なものが多い
また、構造上ノイズを除去することができない為、使用環境によっては外来ノイズの影響を受けやすい。
 クリーンサウンドが綺麗に出力され、少し歪ませた音作りの時にも音の分離がよく、コード等を鳴らしやすい。
 反面、強く歪ませた際には構造上ノイズが多くなりがちで、音は強く歪ませても飽和感は少ない。

 ハムバッカー:シングルコイルを2つ並べたような形状。
倍音と中低域のでる甘くて太い傾向の音、中~高出力なものが多い 。
構造上、2つのコイルでノイズを打ち消しあうことができるので、外来ノイズに強い
 クリーンサウンド時も太く甘いタイプの音で、歪ませると音がさらに太く甘くなりやすい。
 強く歪ませた際にもノイズはある程度抑えられる為、しっかりと歪ませたロック向けのサウンドにも対応しやすい。
 反面、音が太いのでコードなどを弾いた際に音が太い為、コード音が濁りがちになってしまう場合がある。

 実際にはシングルコイルでも高出力なもので、低域が強く高域の弱いものや、
ハムバッカーでも高域が強く出力の低いもの等様々ですが、エントリーモデル等に搭載されているピックアップは概ね上記のような傾向にあるように感じます。

2、なぜピックアップ複数あるの。

 この項では、ピックアップがなぜ複数取り付けられているかについてご説明いたします。

 こちらに関しましては、ピックアップの取り付けられている位置によって、
音に大きな違いが生じるからです。
 ブリッジ側から、リア(ピックアップ)
              ↓
         センターピックアップ
              ↓
       フロント(ネック)ピックアップ
ギターによってはセンターが無いモデルや、リアしかないモデル、フロントのみのモデル等バリエーションがあります。

3ピックアップポジション
センターピックアップが無いモデル

 ブリッジ側に近いほど、弦の振幅が小さくなるため、音が硬く高音の強い音になり、ネック側に近いほど、振幅が大きくなるため甘く、太い音になります。
 このことは音質だけでなく、音量にも大きな影響を与えます。

 振幅が大きいほど、音量も大きくなりますのでリア(ブリッジ)ピックアップはフロント(ネック)ピックアップよりも出力をやや高めに設計する場合が多くあります。

3、いろいろなピックアップの種類

 エレキギターのピックアップとして代表的なものといたしましては、
上でご紹介させていただきましたシングルコイルとハムバッカーが2大巨塔となりますが、それ以外にも様々なバリエーションが存在しますので、その一部をご紹介させていただきます。


テレキャスタイプのシングルコイル

一般的なテレキャスタータイプのレイアウト
https://www.youtube.com/watch?v=zxOKFru17Jc

 ストラトキャスタータイプに搭載されていたシングルコイルと基本的な構造は同じですが、ピックアップ自体の形状や底面のプレートの有無、取り付けられているブリッジプレートや金属カバーの影響により出音は大きく異なっています。
 一般的にテレキャスターのリアPUはストラトのものよりも、より高域の強い音というイメージがあります。
 また、フロントPUは金属カバーの影響により、ノイズにやや強くなっていますが高域成分がより抑えられた甘い音の傾向が強いものが多くあります。

P-90

ソープバータイプのP-90が搭載されたテレキャスタータイプ
https://www.youtube.com/watch?v=pPXZvdX_X7g

 シングルコイルのバリエーションの一つといえるピックアップで、
形状も大きく異なっています。
 形状や取り付け方法にも、ソープバーと呼ばれるものや、ドッグイヤーと呼ばれるものなどバリエーションがあります。

ドッグイヤータイプはホロウボディのギターによく搭載されます。

 音も通常のシングルコイルが高音より、シャリンとしたトーンなのに対し
P-90は音が甘めで太い傾向にあり、出力も通常のシングルコイルに比べ高いものが多くなっています。
 ハムバッカーとシングルコイルの中間に位置するトーンバランスと一般的に認知されているピックアップです。

 P-90をテレキャスタータイプのフロントに使用する利点として、
一般的なテレキャスターのリアPUが高域が強く派手な音なのに対し、
一般的なテレキャスターのフロントPUは音が甘く、金属カバーの影響により高さをあげても弦との距離を稼ぎにくい為にリアとフロントの音量差が強くなってしまう問題点を解消できるというポイントがあります。

ジャズマスタータイプのシングルコイル

 一般的にはジャズマスタータイプにもシングルコイルが搭載されています。

P-90にも似た外観のシングルコイル

 ジャズマスタータイプのシングルコイルも、分類としてはシングルコイルになりますが、ストラトのものとはやはり構造が少しことなっています。

 また、サイズ自体も通常のシングルコイルよりも大きくP-90寄りの外観となっていますが、音の傾向もP-90に近いものになっています。

 通常のシングルコイルに比べ、ピックアップ自体はやや出力が大きく甘めの音の傾向がありますが、内部のポットなどの定数の影響により高域もしっかりとしたジャキジャキした音という印象が一般的にはあります。

 ピックアップのバリエーションの一部を紹介させていただきましたが、
この他にもフィルタートロンや別枠としてピエゾピックアップ等様々なバリエー ションがあります。

 他にもピックアップの用語としてよく目にするものとして、
パッシブ/アクティブという用語がありますが、こちらに関しましてはまた別の機会にご紹介させていただきます。

 パッシブであろうとアクティブであろうと、元となるピックアップ自体は基本的にはほぼ変わりがありません。
 近年ではレースセンサーやアルミトーンといった、いままでのピックアップの常識とは異なった方式で作られたピックアップもありますので、興味がある方は調べていただけると面白いかと思います。

4、自分にあったピックアップの選び方

 では最後に、簡単などのようなピックアップレイアウトのギターを選べばよいかについて触れてみたいと思います。

 上の項目にてピックアップの種類ごとに大まかな音の傾向があることはご紹介させていただきました。
 基本的には自分のやりたい音楽にあわせて、自分の好きなアーティストがつかっているギターのピックアップのレイアウトをこのブログ上から照らし合わせてみて、同じものを選んでみるのも手段の一つです。

 また自分が歪んだ音をよく使うか、どの程度音を歪ませるかによってはピックアップ選びはかなり重要になってきます。

 出力のある程度高いハムバッカーピックアップを使用した場合でも、VOLの操作等でクリーントーンもある程度のカバーが効きますが、
一般的な傾向のシングルコイルを使用した場合、ゲインを高く設定するハイゲインサウンドを作ろうとした際に、強烈なノイズや細い音に悩まされてしまう場合が多々あります。

 ハードなロックなどをガンガンに歪ませてプレイしたい方にはハムバッカータイプのギターを基本的にはお勧めいたします。
 ハードロックなどでは歪んだ音で甘いトーンのリードトーンやソロを弾く機会も多い為、2ハムバッカーのモデルが候補としてはあがります。

 また、クリーントーンはフロントやセンターのシングルコイルで、
歪んだロックな音はリアのハムバッカーで対応するといったSSHと呼ばれるレイアウトのギターも存在します。


 こちらはその両方をカバーしてくれます。
 反面、弱点としてはシングルコイルとハムバッカーで音量差が大きくでてしまい、音量バランスをとるための高さ調整が難しくなってしまうことが挙げられます。
 ピックアップの高さも好みの部分が大きい要素の一つですが、シングルコイルとのバランスをとるためにハムバッカーの高さを低くしてしまうことでハムバッカーの良さがだせなかったり、またその逆だったりといったジレンマもあります。
 また、やはりクリーントーンも甘い音がいい場合や、リードで甘く太い音を出したい場合などは2ハムバッカーのモデルのほうが有利な場合もあります。

皆様のピックアップレイアウト選びの参考にしていただけましたら幸いです。

他にもギターの内部や改造に興味がある人には配線材ポットも特集していますので良ければご覧下さいませ。
そのほかのリペアや、ユニバースシリーズを改造してみたシリーズはこちら
http://soarmusic.com/works/
http://soarmusic.com/works/

ギター・ベースの配線材 総集編

1.配線材の種類
2.配線材の規格
3.配線材の選び方

4.定番配線材の音の印象

    1.配線材の種類

 配線材はエレキギター・ベースに使用される信号伝達に使われる部品の一つですが、音の経路で有る関係上、つかわれている配線材によって音質に影響します。
 配線材には大きく分けて2つの種類があります。
被覆の中に線材が一本のみ通っている単線と呼ばれるものと、細い配線材が何本も束ねられている撚り線の2種類があります。
 これらは単芯、多芯とはまた異なりますので、ご注意ください。
 この仕様の違いは個々の線形の太さに直結してきますので、音質にも大きな違いを生み出します。

左が単線、右は撚り線ですがハンダメッキされることで単線のようになっています。

 また、撚り線も上記の写真のようにはんだメッキされることで、
単線のようにまとめられている配線材や、下の写真のように無酸素銅素材の無メッキ線もあります。

上がはんだメッキの撚り線、下が無メッキの撚り線

 音質の話となりますと、主観の部分が大きくなりますので、あくまでも筆者の意見となりますが、単純に線径の太いもののほうが低音域をしっかりと通しやすい傾向にあるように感じます。
  もちろん、線材の種類や線材の外周の磨きこみ等によって音質に違いはありますが 同じ太さの規格の線材同士の場合、一本の太い線径のものが通っている単線と、細い線径のものがまとめられている撚り線材では単線材を使用するほうが音は太く感じられます。

 また取り回しやすさや、ケーブル自体の折れやすさにもかかわってきますので耐久性の観点でも大事な部分です。
 同じ太さのものでは、通常撚り線のほうが単線よりも柔軟で、ある程度しっかりと角度をつけることが要求される場でも使いやすく、経年劣化での金属疲労による折れの心配もすくない傾向にあります。

 ギターやベースの内部回路には基本的には撚り線(22~24AWG)が使用されることがほとんどです。

定番の22AWGクロスワイアで配線いたしました。

 単線が使用される場合はGIBSON等を中心にアース線部に太い単線を一本使用するケースがあります。

      単芯と多芯

 その他の種類といたしましては、ハムバッカー等に使用される多芯ケーブル(一本の大きい被覆の中に細い撚り線の配線材が複数本まとめられている)や
シールドケーブルという被覆の内側や外側に、外来ノイズを遮断するための、
網上のシールド線や、アルミを巻き込んであるタイプのものがあります。

上が単芯シールド線(廉価モデルのハムバッカー用)
下が4芯シールド線(マイクケーブル)


 

2.配線材の規格

 ギターの内部回路の改造に興味のある方ならば、一度はこの「AWG」という文字をご覧になったことがあるのではないでしょうか。
 配線材の直径や断面積、電気抵抗率などを定めた規格のことを指す用語で American Wire Gauge の頭文字をとって「AWG」と呼ばれています。

 正直なところ、真空管アンプやパワーアンプの内部回路のような高電圧、高電流環境で使用するのであれば配線材選びにも注意が必要ですが、エレキギター・ベースの内部に流れる電圧・電流量等微々たるもので、基本的にどんな配線材を選ぼうとも問題が生じてしまうことのほうが稀です。

 しかしながら、基本的にエレキギターやエレキベースはハイインピーダンス信号という外来ノイズや線材自体の抵抗等の影響を非常に受けやすい信号となっているため、配線材自体の太さや素材、被覆、磨きこみ具合などにより、音質に影響がでてしまうことは前述させていただきましたとおりです。

 エレキギター・ベースにおいてはAWG規格を見る際には、配線材自体の全体の太さと、撚り線の場合まとめられている個別の線径に注意してみるとよいとおもいます。
 内部配線材として使われる定番の線径は22~28AWGが定番で、高級機種の多くが22AWGのものを採用しており、廉価帯のものでは26~28AWG相当の配線材を多く使用している傾向にあると感じます。

右からコスパモデルの配線材、上位ラインの配線材
左は当店がカスタムで使用するベース用配線材。
こうしてみると太さに大きな差があります。

 配線材を交換して音が変わったという記事をネットでは多く見かけますが、
多くは廉価帯のギターの細い28AWGの配線材を22AWGの配線材に交換しているものが多く、配線材全体を一回り太くすると音質にももちろん影響がでます。
 やはり定番となっているだけあり、22AWG相当の太さのCloth Wire等の定番の撚り線材は音質的にもバランスがとれている印象があります。

     3.配線材の選び方

 では最後に、具体的にどのように配線材を選べばよいかについて考察してみたいと思います。
  基本的に音さえ出ればよいという状態であれば、どのような配線材を選んでいただいても問題ないといえるかもしれません。

 やはり音に関しては主観的な部分が多くなってしまいますので、
音に関しての部分は一度考えず、配線材を選ぶ要素としては
1、キャビティの状況(スペースの余裕)と 取り回しの良さ
2、外来ノイズ対策
3、使用する部分に求められる耐久性
の3点があるかと思います。

 1、に関しましては、太い音を目指し16AWGのような配線材を全体にしようしてしまうと、キャビティに収まりきらなかったり、ジャックへ向かう穴へ線材が通らない場合などがあります。

 2、に関しましては、ノイズ量にも直結し、導電塗料が塗ってある個体かどうかでも大きくかわってきますが、例えばレスポールタイプのギターのように、
PU→ボディ下部のポット→ボディ上部のトグルスイッチ→ボディエンドのジャックへといった具合に配線が長距離になり、また導電塗料で処理できない区間を長く引き回すタイプの場合、シールド線を使用しノイズを抑える方式が採用されていることが多くあります。

   4.定番配線材の音の印象

 また、シールドも網線部分のみを入手することが可能なので、自分だけの単芯シールド線を作成することもできます。
 銀を使用した配線材+別でシールド等のご用意も可能なので、ご相談くださいませ。

3、使用する部分に求められる耐久性に関しましては、ポットのナットが緩んで来た際にポット自体が回転してしまうことで配線材を引っ張ってしまうことがあります。
 その際にあまりにも細い配線材の場合、配線材が引きちぎれてしまうことがあるので、ある程度の太さで耐久性のあるものを選んでおくのが無難です。
 また、別口の方法としてはポットの背面につけるアース線に太く曲がりにくい単線を使用することによって、ポット自体の空転を防ぐような効果があるものもあります。

 最後に主観的な音の部分を含めて、著者の個人的な配線材選びの好みに関しましては、やはりシングルコイル系にはCloth Wireの22AWGのものが好みです。
シングルコイルらしい高域の立ちや、ややザラツキを感じさせるエッジ感もありシングルコイルのおいしいところを引き出してくれる印象があります。

 ホロウボディや、レスポール系のギターには内部が22AWG程度の単芯シールド線が良いとおもいます。
 これに関しては配線材の取り回しの距離が長く、いかにハムバッカーといえど何かしらのノイズ対策をしたくなってしまう部分からのチョイスになります。
 自作した単芯シールド線で内部の線材にこだわってあげることで音質にも拘る事もできるのでおもしろい部分だと思います。

 ベースには無酸素銅などを使用した18AWGや16AWGといった、非常に太い線材かつ無メッキのものを使うのが個人的には良いと思います。
生々しい低音のパンチ感がでるため、アッシュボディのジャズベースなど、
元々の音が硬いベースほど効果があると思いますので、是非一度お試しください。

ギターのノブと選び方

1.様々なノブのバリエーション達
2.ノブの固定方法
3.ノブを選ぶ時の注意点まとめ

 1.様々なノブのバリエーション達


ギターノブは様々なバリエーションがあり、小さい部品ながらもほぼすべてのギターやベースのポットに取り付けられて使用されており、小さいながらも見た目や操作感に与える影響は大きく侮れない部品となっています。

 定番どころではストラトタイプのノブや、ギブソン等で使用されるスピードノブやハットノブ(ソーサーノブ)、テレキャスターによく使用されるドームノブやバレルノブがあります。
 
 また定番どころのノブを改良した形のノブも多くあり、スピードノブの側面に切り込みをつけることにより操作性を向上させたモデルや、PRSのようにハットノブを改良したソーサーノブ等があります。

 近年では、ノブ自体を特殊な金属で製造したものや、リボルバーのシリンダーを意識したようなものなど、凝った装飾がなされたノブも高級志向ノブとしてよく見かけるようになりました。

 2.ノブの固定方法の種類

 一般的にノブの固定方法は2種類に分かれています。
1.ノブをシャフトに押し込むタイプ
2. ノブの側面にある横ネジ(六角ネジやマイナスネジ)でポットのシャフトに固定するタイプ

 大きく分ければ上記の2つですが、1と2の混合バージョンのノブも存在しますので、注意が必要です。

 1.の方式が採用されているノブはストラトノブ、スピードノブ、ハットノブが定番品では挙げられます。(金属製のハットノブなどには例外があります。)
 この方式のノブはスプリットシャフトと呼ばれるノブにしか装着することができません。
 その理由としましては、ノブの取り付け穴側にシャフトの切り込み部と同じ切り込みがいれられているからです。
 ストラト用ノブのように、内部に切り込みがなく、インチ・ミリサイズのシャフトの両方に対応しているノブもありますが、レスポールタイプのノブはほとんどが切り込みが入れられているため、取り付ける前にポットのシャフトの切り込みを確認する必要があります。
 
 2.の方式が採用されているノブは、昔ながらのギターでいえばテレキャスターに多く取り付けられていますが、スーパーストラトタイプ等のモダンなギターにも数多く採用されています。
 プッシュプルタイプのポットなどは経年劣化によるノブの取り付け穴の拡大などによって、 スイッチ操作時に1のタイプのノブだとノブだけが引き抜けてしまうことがあります。
 2の方式のノブは摘みやすく、また横ネジによってしっかりとシャフトに固定することが可能な為、スイッチポットの操作に向いているといえます。
 
 注意が必要な点といたしましては、横ネジ式のノブには切り込み式と両方の特性を備えているものが存在します。
 このタイプのノブの場合、お使いのポットがインチ・ミリのいずれのポットなのかを確認する必要があります。(確認方法についてはこちらをご覧ください。http://soarmusic.com/works/?p=1184

3.ノブを選ぶ際の注意点まとめ

1.ノブを外し、取り付けたいノブのシャフトを確認する
スプリットシャフトの場合、ギザギザの切れ込みの細かさをみてインチかミリか
(細かければインチ、間隔が広ければミリ)
ソリッドシャフトの場合、横ネジ方式のノブしか使用できない。

2.使いたいノブの取り付け方式をノブの取り付け穴を見て確認する。
ギザギザの切り込みの有無と、間隔の広さを確認。

取り付けたいポットのシャフトと照らし合わせる。
ストラトタイプのノブ等の場合はインチ・ミリ兼用のものもあります。

 変わり種の注意点といたしましては、テレキャスター等のピックアップセレクターとヴォリュームノブの位置が近い場合、バレル以外の幅のあるノブ取り付けてしまった場合、ピックアップセレクターをリア側へ切り替えた際にレバーノブとヴォリュームノブの間隔が狭くなってしまいます。
 この場合はヴォリュームの操作性が悪くなってしまうばかりか、ピックアップセレクターを切り替えた際にヴォリュームを誤操作してしまう可能性があるので注意が必要です。

キルスイッチとその構造

 有名アーティストのギターや改造で耳にするキルスイッチについて軽くまとめてみたいと思います。

1.キルスイッチの役割

 キルスイッチとは、ギターやベースの改造で定番化したものの一つで、
スイッチを押すことによって一時的に音を出なくするためのスイッチです。
 キルスイッチを使用した演奏としてはバケットヘッドやトム・モレロが有名です、晩年のエディ・ヴァンヘイレンもギターに取り付けておりました。
 このように書いてしまうと単純なスイッチなのですが、使用するスイッチや方式にバリエーションがありますのでご紹介していきます。

2.キルスイッチの系譜


 別のスイッチを増設せずに疑似キルスイッチとしての機能を持たせる場合は、
レスポール等の2つVOLポットが使用されているタイプのモデルの片方のVOLポットの音量を0にし(例としてフロントVOLを0にした場合)、ピックアップセレクターをリアからフロント側へ切り替えることによって音量を出ないようにする方法があります。
 この状態にした上で、音を伸ばしながらセレクターを高速で切り替えることによって独自の音響効果を得ることができます。

 しかし、上記の方法によってキルスイッチ機能を持たせたい場合、
どうしても2つ以上のVOLがついている必要があります。
 また、どちらかのピックアップの音量を0にしておかないといけないため、
そちらのピックアップの音が必要な際や、咄嗟の音量操作が難しくなってしまいます。
 そこで別途、音を出ないようにするためだけのスイッチを増設する方が多くなってきました。

3.キルスイッチの方式

 そんな形で発展を遂げてきたキルスイッチですが、
その方式にはいくつかのバリエーションがあります。
 また、そのバリエーションの違いはスイッチの構造に起因する為、
スイッチ自体の切り替わり方に少し触れてみたいと思います。

 スイッチにはオルタネイト方式と、モーメンタリ方式のスイッチがあります。
オルタネイト方式はスイッチを押すことによってON,OFFの状態が切り替わっていきます。
 それに対し、モーメンタリ方式のスイッチは、スイッチを押している間だけ、ON、OFFが切り替わる方式のスイッチとなっています。

 キルスイッチにはどちらの方式も採用されるのですが、近年ではモーメンタリ方式のキルスイッチがつけられているものを多く見かけるようになりました。
 使用するスイッチの方式によって実際の切り替え易さは変わってくるのですが、モーメンタリ方式のほうが連打がしやすいものが多く、連続した切り替えに対して耐久性があるスイッチが多い為、モーメンタリ式のスイッチが使用されることが多くなってきたのではないでしょうか。
 対してオルタネイト式は、スイッチから手を離しても音がでない状態を持続させることができる為、ご希望の使用感によってモーメンタリ式、オルタネイト式のどちらが適しているかでスイッチを選ぶ形となります。

4.スイッチのバリエーション

 では最後に使用するスイッチのバリエーションについて、
いくつかご紹介いたします。

1,トグルスイッチ(モーメンタリもオルタネイトもあります。)
定番の切り替えスイッチです、キルスイッチに使用する際は摘みが大きいものを使用するケースが多くあります。
 スイッチ自体が小さい為、木部やピックガードへの加工が最小で抑えられます。

トグルスイッチ

2,押しボタンスイッチ(モーメンタリもオルタネイトもあります。)
 ゲームセンターのゲーム機等で使用するタイプのスイッチで、
基本的にはモーメンタリスイッチが採用されます。

押しボタン方式

晩年のエディヴァンヘイレンのギターにも搭載されました。

 スイッチ自体が大きい為、木工加工が大きく必要になります。

3,スイッチポットを使用するタイプ(モーメンタリとオルタネイトあり。)
 ギターのポットのうちの一つをスイッチポットにすることにより、
その部分にキルスイッチを取り付ける方式です。

 プッシュプルポットではスムーズな切り替えができず、プッシュプッシュポットでは耐久面に不安があり、オルタネイト方式しかありませんでしたが、
近年ではモーメンタリ方式のキルスイッチ専用のポットも発売されています。

Bacchusギター改造伝(テレキャスター編)

 こんにちはJKです!今日は前回に続き、BTE-400M OWHの実践改造篇です!人気機種であるテレキャスターだけに改造してみたいと思う方も多いのではないでしょうか。

 6月23日といえばそう!マルタ包囲戦です!
オスマン帝国がスペインのマルタ島を包囲し、マルタ騎士団と激戦を繰り広げました。
 第一次世界大戦がはじまるその日までこの戦争ほど血塗られた戦いはなかったといわれてるとかいわれてないとかどこかで聞いたような気もしますがよくわかりません。
 結果としてオスマン帝国はマルタ騎士団に撃退される形となりました。
ウイーン包囲戦の失敗に続きハプスブルク家によってまたしてもヨーロッパへの影響力をそぎ落とされる形となってしまいました。
 そう、まるで発信系FUZZのように。

 さて、本題はこちら!

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 BTE-400Rの電気パーツ部分を改良していきます。
お品書きは下記の通りどすえ。
1、VOLポットの交換
2、配線材の交換
3、各配線の手直し
4、コンデンサーの交換
5、ハイパスコンデンサーの搭載
以上の5品となります。

では各ルセットを紐解いてゆきましょう。

 まずはVOLポットを某USA大手メーカーが採用している品質の高いポットへと交換いたします。
 しかしながらポットにはインチ規格とミリ規格があり、このギターはミリ規格にて製造されております為、通常のCTSのインチポットをそのままとりつけることができません。
 また、ミリ規格の中でも取り付けシャフトの太さが異なっているものもあり、
7~8㎜のポットとなっています。
 インチサイズのポットは8㎜のものよりも大きい為、ミリサイズのポットから交換する際は穴を広げる必要がでてきます。
 ポット交換には自分のギターの部品の規格を知ることと、己の腕力との相談となっています。

 今回のBTE-400には8㎜サイズのポットが搭載できる穴があいておりました、
ですのでSCUDからでているミリサイズ穴用に調整されたCTSポットを使用します、筋肉に自信のないあなたでも大丈夫、挑戦してみましょう。

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 今回は一般的なテレキャスター仕様のアップグレードが目的となりますので、
ポットの数値はシングルコイルで一般的な250Kを使用いたします。
 しかしながら一工夫を加えることで、テレキャスターらしい
トゥワンギーな音を目指していきます。
 また、全体的な方向性といたしましては所謂ヴィンテージサウンドよりといえる改造かもしれません。

 配線材に関しましては、これまた某大手USAメーカーでも定番の
クロスワイアーにてポット間やセレクター間、ジャックとの接続をおこなっています。
 近年ではUSAシリーズでも上位モデルに当たるモデルにしか採用されていないように思われますので、プレミア感もあるかもしれません。

コンデンサー等についてはまた次回!

 BTE-400ってなんですの?その概要と音感のオノマトペ

 こんにちはJKです!すわ!梅雨かと叫びたくなるほど雨が良く降るようになりましたね!こんな時期はギターのネックのコンディションには要注意です!
湿気と冷房の乾燥の板挟みに合い、引き裂かれてしまう様はまるでビザンツ帝国のようですね!
 6月21日といえばそう!トラシメヌス湖畔の戦いですね。
遥々アルプスを越え、ローマへと進撃したハンニバル率いるカルタゴ軍とローマ軍の戦いの中でも特に有名なものではないでしょうか。
 僅か数時間の間に25000人~3万人のローマ軍勢が敗北を喫した歴史的戦いの一つです。遥か祖国を離れアルプスを越えてローマへ渡り10年以上もの間ローマを苦しめたハンニバルの輝かしい戦略は現代にも受け継がれています。
 特にユニバースシリーズ改造伝に。

 さて、今回の本題はこちら!

 BTE-400 OWHになります。
まずはこのモデルについて簡単な解説をしませう。
BODY:Alder
NECK:Maple
FINGER BOARD:Rosewood
SCALE(FLETS):25 1/2 inch (22F)
MACHINE HEADS:Rotomatic Type
BRIDGE:TE Type Bridge
PICK UPS:Original Single Coil Set
CONTROLS:1Vo, 1Tone, 3Way P.U Selector
BODY FINISH:Urethane Gross Finish
NECK FINISH:Urethane Gross Finish

 やはりこのスペック内で特筆すべきはボディのアルダー材です。
近年では大手メーカーのものでも10万円近くの価格帯でもバスウッドボディのものも多くございますが、テレキャスといえばやはりアルダーとアッシュボディが定番です。
 重量のバラつきが多くなりがちなアッシュボディと違い、ある程度軽量かつ
音質的にもバランスがとれたサウンドがアルダーボディモデルの特徴ではないでしょうか。
 ともすれば高域がきつくなりがちなテレキャスターですが、アルダーボディのタイプはボーカルのバックでも適度に使いやすく感じます。
 アッシュはジャギ!ジャギ!でアルダーはジャキジャキといった感触のオノマトペでしょうか。
よくわかりませんが。

 また、スペックシートに記載されていない特徴といたしましては、
ネックがごんぶとなモデルが多いテレキャスタータイプの中では、
比較的スリムなUシェイプとなっておりますので、手の小さな方でも比較的
演奏のしやすいモデルとなっております。
指板のラディアスも400Rとかなりフラットなものになっておりますので、
弦高を低くセットアップした場合でも、チョーキング時の音詰まりがでにくい
モデルとなっております。
 ラディアスがきつすぎて弦高が下げにくく、ネックもごんぶとな部分が解消されておりますので、
テレキャスでありながらリードギタリスト向けにも使いやすいモデルとなっております。

 次回からはそんなBTE-400を題材に、テレキャスターってこんな風に改造したらおもしろいんではないのでしょうかと問ふ文書をしたためてゆければと思う所存でありませう。

 降りしきる雨の中、外にでれない時こそ練習のチャンスです。
みなさんもギターをそっとケースにしまい込み、パーツ探しのネットサーフィンに旅立つのも趣深いかもしれません。

  Bacchus IMPERIAL           ポット交換編 ハンダの温もりをあなたに



に ち はJKです。

 IMPERIALのポット交換と調整篇の続きとなっております。

 まずはVOLポットに取り付けられている線をすべて外していきます。
今回はVOLポットごと交換となり、各配線自体の長さに余裕がありますので、
配線材は現在ついているものを使用していきます。


 また、ザグリの形状的に配線の取り回しには余裕がありますが
シングルコイル部分などはホットとアースを綺麗に捩じってあげることで、
ノイズにも強くなり、キャビティへの収まりもよくなります。
 ザグリ形状が各PUごとの形に掘られているものの場合は、
ここがRIOのカーニバルのような状態になっていると、パルケーエスパーニャに紛れ込んだウッディー・ウッドペッカーのように居心地が悪くなってしまいますので、しっかり整えてあげましょう。
 線がキャビティに収まらず、ピックガードを締めてしまうと断線の危険のみならず、ポットの端子やピックアップセレクターの端子をも道連れにしてしまうことがあります。

 しっかりと各部を捩ってあげた後、まずはピックガード上だけで配線できる部分をはんだづけしていきます。
 
 あくまでも個人的な部分ですが、元の配線を使いまわす際でも長さに余裕があれば必ず先端は切断し剝きなおした後に予備ハンダを行い、ポットにとりつけます。
  古いはんだは酸化していることもあり、べちゃべちゃに広がりやすく
新しいはんだと合わせて使用した際に色がくすんでしまう場合が多々ありますので仕上がりの見た目が綺麗な玉状にならなくなってしまったりもします。
  ここで一手間、横着をしてしまうとせっかくの新品のポットに綺麗な仕上がりにならないので可能な限り美しくなるよう仕上げることを心掛けています。

  また、アース線数本をまとめてポット裏にはんだづけするやり方もありますが、お客様が後にピックアップ交換をしたくなった場合や、配線材や別の箇所のポット交換が必要となった際に不便なので一本ずつきっちりとポットのシャーシへ密着させながらはんだづけしていきます。

 ボディ側から伸びている配線をはんだづけして終了です。
コイルタップ用の配線も捩じり、全体を整えて結束バンドをでまとめて終了です。

 ピックガードを締め、エリクサーに張り替えて調整いたしました。

 今回のようなピックガードが存在するモデルのピックアップやポット交換の場合ですと、どうしてもキャビティを開く関係上弦を一度緩め切り、ネックを外さないといけない場合が多々ございます。
  ある程度使用された弦で一度緩め切ってしまい張りなおした場合や、
弦自体が切れてしまうことがあったり、ネックを外した際にボールエンドがどうしても元の角度に戻らなかったりしますので、弦の交換をご検討の際にご用命いただけましたらスムーズかと思われます。

 締めにつきましてはネタ切れです、申し訳ございません。